以前参加したワークショップで、外国語を習得するときの方法として小学生はワークなどで文法をたくさんこなすことよりも、音声を中心にコミュニケーション活動をしたり、絵本をたくさん読んでさまざまな英語に触れることが効果的だという研究を紹介された先生がいらっしゃいました。私もその通りだと信じてレッスンをしているのですが、こうして研究の結果として裏付けされたものをシェアしていただけるとさらに自信を持ってみなさんにおすすめできますね。
私たち親世代が受けてきた英語の授業で《英語を勉強する》ことはできたかもしれませんが、《英語を使う》ことはできなかったですよね?同じようなやり方で子供たちが学んでいけば、同じような結果になってしまうのが想像できます。英語をただ勉強していた私のようにみんなには遠回りしてほしくないので、英語は必ず声に出すことや英語音声をたくさん聞いて真似をすることを何度も繰り返しお伝えしています。(詳しくは「使える」英語を学ぶーみなさんが習ってきた英語は19世紀の教授法でした に書いています。)
前置きが長くなりましたが、このクラスでは現在進行形について学んでいます。文法の観点でいくとbe動詞+動詞ing の形を取りますが、ここを説明してしまうととたんに眠たくつまらなくなってしまいます。なので、ラーニングワールドでは「まずは英語を使ってみよう!」ということでいきなり現在進行形を使ってもらいます。
やり方は、ジェスチャーをして『何をしているところなのか』を英語で答えます。例えばこんなふうに
What am I doing?
– You are singing!
まずは、講師がやり方を示しその後に生徒だけで行います。裏向きにした絵カードを1枚ずつめくり、そのジェスチャーをします。正しい答えが出たら次の子の番です。全てのカードが終わるまでの時間を計って行いますので、前に行った時よりも1秒でも早くなることを目指します。
ここで、毎回見ていて思うのがジェスチャーをみて「あ、これは歌っているだから、、、You are singing.だ」と日本語を挟んで考えてしまうとタイムが遅くなるということです。ジェスチャーを見てダイレクトに英語が出てくる、英語で考えていることが大切になってきます。
なぜ、英語で考えることが大切なのかと言うと、英語で何か表現したいときに日本語を挟むことの弊害としてあげられるのが、難しい日本語を知りすぎているということです。
インスタにも以前似たようなことを挙げましたが、みなさんは「私は在宅勤務です」を英語で表現したい時にどう訳しますか?
もしかすると、「在宅?勤務?って単語はなんだったかな」で困るかもしれません。でも、その在宅勤務の様子を頭でイメージ(映像化)してもらったり、自分でジェスチャーをしてみると働いている自分の姿(私ならPC作業をしている姿など)が浮かんできます。そこで「work が使える!」とリンクできるのではないかと思います。在宅勤務がとてもシンプルな英語で表現できますよ。
I work at home. 私は家で働いています。
あと、面白い例文としては「猫の手も借りたい」という日本語です笑 これって本当に猫の手を借りたいわけではないですよね?そのまま日本語で考えて英語に訳すと「?」な文になってしまいます。どういう状態なのかをイメージしてみるとシンプルに「I’m busy.私は忙しい」で表現できます。
少し話があちこちにいってしまいましたが^^; 実際の状況をイメージして、それについて英語のままで表現できるようにこれからもたくさん練習してもらいたいと思います。